長期優良住宅とは?住宅性能で暮らしが変わる

マイホーム

 いざ注文住宅を建てることになったとき、補助金や申請することでお得になる制度があるならやっておきたいですよね。今回、私のマイホームでは『長期優良住宅』を申請することにしました。長期優良住宅とはいったい何がお得になって、どんなメリットがあるのかいまいち分からないですよね。

できるだけかみ砕いてお伝えできればと思います。実際に私は80万の補助金がもらえることになりました!皆さんも損をしないように、私が伝えられる限りのメリットを持って帰ってほしいなと思います!

長期優良住宅

長期優良住宅とは

 「長期にわたり良好な状態で使用できること」を目的とした制度であり、税制の優遇措置などが受けられます。国の法律に基づき、所管行政庁が技術基準を満たしているかを確認します。

評価基準

 国土交通省に、評価基準は10項目あると記載されています。その中でも戸建ての注文住宅に関わってくる項目が以下です。

劣化対策
・耐震性
維持管理・更新の容易性
・省エネルギー性
・居住環境
・住戸面積
・維持保全計画
・災害配慮

ホームページを見てみると「等級3」や「定められた部分・設備について定期的な点検・補修等に関する計画を策定」などという言葉が出てきます。

マナ
マナ

長期優良住宅であることが認められる=国が定めた基準以上であることが保証されるということ!安心だね!

長期優良住宅のお金のメリット

長期優良住宅は、総支出が370万円もお得!?

それぞれの税制の優遇措置補助金について紹介します。

※年度によって政策が変化するため、最新情報は国土交通省のホームページをご覧下さい。

住宅ローン減税

長期優良住宅あり
控除期間:13年間
控除上限:最大5,000万円借入の場合、年間最大50万円(13年で最大650万円

長期優良住宅なし(一般住宅)
控除期間:10年間
控除上限:年間最大40万円(10年で最大400万円)

差額:最大250万円

固定資産税の軽減

長期優良住宅あり:5年間 1/2減額

長期優良住宅なし(一般住宅):3年間 1/2減額

➡ 2年分の固定資産税が余分にかかる
(年10万円とすると 約20万円の差

登録免許税・不動産取得税

登録免許税:保存登記・移転登記・抵当権設定で税率が0.15%から0.1%へ減税

(3000万の借り入れで15,000円の軽減

不動産取得税:課税標準からの控除額が1.200万から1.300万へ増額

(100万円の軽減で約3万の減額)

➡ 合計で4.5円程度の差

フラット35S(優遇金利)

長期優良住宅は【フラット35S】が利用可能

0.75%引き下げ(当初5年間)

若年夫婦世帯または子供1人の世帯の場合には、年1.0%引き下げ(当初5年間)

例えば、3,000万円借入・金利1.5%と仮定すると

 ➡通常1.5%固定:約3,870万円

 ➡優遇あり(当初5年0.75%):約3,875万円

 差額は約+5万円ほぼ変わらないです。しかし、月返済額で見たときに

 ➡通常1.5%固定は約 :92,100円/月

 ➡優遇あり(当初5年0.75%)約: 83,500円/月→残り30年は約 93,700円/月

当初5年間の返済額の負担が軽くなります!

また、借り入れ額が大きくなるほど差が出てきます。

補助金 ※年度によって異なります

 地域型住宅グリーン化事業80万円/戸)

 こちらの補助金は子育て世帯または若者夫婦世帯に限ります。

また、2024年11月22日以降に対象工事に着手したもので、予算に達するまでもしくは遅くと2025年12月31日までで交付申請期間は終了となります。

まとめ

合計試算(35年間)

  • 住宅ローン控除:約250万円差
  • 固定資産税軽減:約20万円差
  • 登録免許税・取得税:約20万円差
  • 金利優遇:約5万円~差(借り入れ額によって変動)
  • 補助金:80万

 総額:約375万円の差 が出る可能性あることが分かりました。

マナ
マナ

375万!?そんなに差が出るなんて知らなかった!

でも初期費用がかかるんじゃないの…?

夫

長期優良住宅にすると、建築費用の上乗せとして

約100万程度かかるみたいだよ。

ちなみに長期優良住宅への申請費用は個人で行う場合は6万程度。ハウスメーカーに依頼する場合は10万~程度かかるようです。

おまけ

地震保険の割引制度

地震保険は、建物の耐震性能に応じて最大で保険料が50%割引になります。

以下の割引の中で、1つだけ選択することができます。

  • 耐震等級割引:耐震等級に応汁(等級1=10%、等級2=30%、等級3=50%
  • 建築年割引:10%(1981年6月1日以降に新築された建物)
  • 免震建築物割引:50%(法律に基づく免震建築物に該当する建物)
  • 耐震診断割引:10%(法律に基づく耐震基準を満たす)

長期優良住宅に認定されている場合、耐震等級割引あるいは免震建築物割引のいずれかの条件を満たすことになります。

断熱性能を上げると、年間冷暖房費は約10〜30%削減できる?

ヒノキヤグループが、戸建て住宅の断熱性能の違いが冬期の消費電力量に与える影響について実証実験を行っています!

2024年12月から2025年2月の3カ月間温熱地域区分の異なる3地点(3地域:長野県佐久市、4地域:栃木県那須塩原市、6地域:埼玉県八潮市)で実施したようです。
延べ床面積約30坪、断熱等級5と6の2階建ての実大モデルを2棟ずつ(計6棟)設置し、各階居室の室温が22℃になるよう全館空調「Z空調」を終日稼働させ、各室の室温やエアコンの消費電力量を計測し、地点それぞれで2棟の違いを比較検証したところ…

3地域:長野県佐久市  差額1,527円

4地域:栃木県那須塩原市 差額5,153円

6地域:埼玉県八潮市 差額961円

との結果が出たようです!詳細はこちらをご覧下さい。

4地域:栃木県那須塩原市では5等級で20,278円6等級で15,125円です。そのため削減率は約25%になります。

マナ
マナ

電気代が25%も削減できるんだ!

断熱等級を上げた方がお得だね♪

と思うかもしれません。その前にこんな検証結果をご覧下さい。

4地域の那須塩原市を例にすると、5,153円×12ヶ月×35年=2,164,260円 約216万/35年の差額になります。

しかし、実験では12月~2月の真冬での差額です。実際には年間で冷暖房を使用していない期間もあるため、仮に真夏と真冬で約6ヶ月使用すると想定するならば、上記の半額で約108万/35年程度の差額になるのではないかと推測されます。

年間ではなく35年でこの差額です。なんだか思ったより少なくないですか?

断熱等級を5から6に上げるための費用として、+約100万程度かかるようです。つまり、等級を上げる費用35年間の電気代で元が取れるのかトントンということです。また、これらは那須塩原市での結果なので、自分達の住んでいる地域についての確認が必要です。

費用に余裕があるなら等級を上げてもいいのかなと思いますが、初期費用に100万円あれば他のオプションなどに使うことができるので検討が必要ですね。

長期優良住宅にした人の、将来の暮らしの違い

長期優良住宅にすると、こんな違いがでてきます。

①資産価値の維持・向上

 国が定めた性能基準を満たしているため、通常の住宅よりも資産価値が下がりにくい可能性があります。将来、転勤しなければならなくなった・実家の近くに住みたくなった等で売却する際に有利になりますね!

②長寿命の実現

長期優良住宅は定期的にメンテナンスを行うことが義務づけられています。適切にメンテナンスが行われることで子供や孫へ数世代にわたる利用も可能です。構造躯体の耐用年数も100年超が期待できます。

③快適性・安全性

一定水準の耐震性能や断熱性能が担保され、快適で安心できる住環境が維持されます。

④経済的メリット

前述したように住宅ローン減税の優遇や、金利優遇、地震保険料の割引など、金銭的な負担を軽減できる要素がたくさんあります。その分、老後の旅行や、子供の学費などへ振り返ることが出てきますね!

まとめ

 今回は長期優良住宅にすると、どのようなメリットがあるのかをまとめてみました。

●お金のメリットとしては、総支出として370万円もお得になる可能性があること。

●断熱性能を5等級から6等級へ上げると、年間冷暖房費は約10〜30%程度削減できることがわかりました。しかし、断熱性能の等級を上げても35年間で比較すると建築コストと同程度であるため、検討が必要です。

●将来的には、資産価値が下がりにくいこと、数世代にわたる耐用年数が期待できること、一定水準の耐震性能や断熱性能が担保されていること。

 ただ、申請には期限や限度が設けられているので、改めて国土交通省のホームページで最新情報を入手したり、住宅担当者に情報を確認することをお勧めします。

 賢くお家を建てて、豊かな生活を手に入れましょう♪

マナ
マナ

私はこれらのメリットを考え、長期優良住宅を選択しました!

今後、新たにメリットやデメリットがあった時には、皆さんに共有していきたいと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました♪

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